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タイヤチェーンについて
種類や選び方、その他詳細についてご紹介
〈 タイヤチェーンの基礎知識 〉
タイヤチェーンの役割
タイヤチェーンは積雪または凍結している道路でスリップを防止するために、タイヤにかぶせて使用します。駆動するタイヤへ取り付けます。4WD車は車両の取扱説明書を確認してください。
タイヤチェーンの使用方法
性能を発揮するためには以下の点に十分注意の上、使用してください。
・タイヤへの正しい装着
・正しい速度(50km/h以下)で走行
・アクセル/ブレーキ/ハンドルはゆっくり操作
・事前の取付確認
※誤った使用は危険でもあり、タイヤチェーンが破損します。
滑り止めルールについて
各都道府県の公安委員会が定める滑り止めルールがあります。沖縄県以外の公安委員会では、道路が積雪・凍結したときにタイヤチェーンを取りつけたり、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤに履き替えなければならないと決めています。これとは別に、警察や高速道路会社などの道路の管理者や国が行う「冬用タイヤ規制」「チェーン規制」もあります。
冬用タイヤ規制について
冬の高速道路等「タイヤチェーン規制」が出ている場合は、駆動輪へのタイヤチェーンの装着または全車輪への冬用タイヤ装着が必要です。
チェーン規制について
2018年12月より、冬用タイヤ装着車でも「全車チェーン規制」の場合にはタイヤチェーンの装着が必要になりました。
道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令 公布及び施行日:2018年12月14日
〈 タイヤチェーンの種類 〉
タイヤチェーンの種類
タイヤチェーンには以下のような種類があります。
※通常降雪時の「タイヤチェーン規制」では認められない場合があります。
バイアスロンの種類
・非金属製タイヤチェーン
・材質:樹脂(ポリウレタンエラストマー)製
・形状:ネット型
:超硬マカロニ型スパイクピン付き
・取付:車両移動不要タイプ
・補修:部分修理可能
・認定:JASAA認定
・生産:日本製
リングチェーンについて
車両移動不要、取り付けが比較的簡単な金属チェーン。タイヤ裏側への取回しが楽になるように、裏側締結部がリング状のワイヤーでできており、パターンのタイヤ接地部にスキマがある為、車の移動をしなくても取付ができる金属製チェーンのことです。バイアスロン・クイックイージーの取り付け方法に似ています。トレッドパターンはラダー・亀甲型があります。
ラダー形(JIS)チェーンについて
広げたときにラダー(はしご)状になったチェーンです。古くからある金属製タイヤチェーンでJIS規格があることから、JISチェーンとも呼ばれます。(JIS D 4241)
ネット形・亀甲形について
トレッドパターンがネットや亀甲になっていて、走行中の横方向のグリップがラダー形に比べて良くなります。FF車には特におすすめです。
ケーブル式チェーンについて
トレッド部がワイヤー(コロ付き)やスプリングなど軽量な金属で出来ているタイヤチェーンです。形状はラダー形状が多く、分割修理可能な物が多いです。
布製タイヤカバーについて
布製で作られていて、日本では「緊急用タイヤ滑り止めカバー」として扱われています。乾燥路には弱く、タイヤチェーン規制時には通行できない場合があります。オートソックが代表的です。スタッドレスタイヤへの装着はグリップ力向上につながりません。
スプレー式について
タイヤ表面に粘着力をつけて雪がタイヤ表面にくっつくことで、タイヤに付いた雪と路面の雪がある程度グリップする原理です。 耐久性は全く無いことと、タイヤチェーンとしては扱われないことに注意が必要です。
〈 材質 〉
非金属製チェーンの種類
樹脂製とゴム製があります。樹脂製のほとんどはウレタンが使用されています、ゴム製は伸びが大きいため芯材で補強されています。日本以外ではあまり販売されていません。材質については見た目が同じでも物性が異なり、強度・耐久性に大きな差があります。バイアスロンは樹脂製です。(ポリウレタンエラストマー)
金属製チェーンの種類
主に鋼鉄製。 路面とのこすれにより金属は摩耗するので、雪がない所を走行すると、摩耗し切断しやすくなります。JIS規格では硬度の規定がありますが、硬度が足りないと耐久性が落ちます。
バイアスロンの素材
柔軟性・耐摩耗性・耐寒性・耐疲労性等の特性に優れたタイヤチェーンに最適な高機能な合成樹脂(プラスチック)です。マイナス20℃でも硬くならず切れにくいのが大きな特徴です。低温に強い柔軟な素材は、装着のしやすさにも大きく寄与しています。
スパイクピンについて
バイアスロンのスパイクは工具などに使用される超硬合金を使用しています。スパイクタイヤに使用されていたスパイクと同じですので、長距離走行してもほとんど摩耗することがありません。またタイヤを痛めることがないように内側に出ていないことも大きな特徴です。
〈 タイヤチェーンの選び方 〉
品質
信頼できるメーカー製を選びましょう。 非金属製も金属製も見た目だけでは強度や耐久性が判断できません。中には粗悪な材料を使用している製品も流通していますのですぐに切れてしまったり中にはしっかりタイヤに取り付け出来ないという製品もあります。安心の認定品・日本製を選びましょう。
非金属製タイヤチェーンのメリット
〈 耐久性 〉
乾燥路に強く、着けるか外すか迷う場合は着けたままで走行を続けられます。実際の雪道は雪がある状態が続かず断続的ですが、摩耗が少なく継続して走行可能です。関越トンネル走行可能なのもこの理由です。
※関越トンネルを走行できるのはJASAA認定品に限ります。
〈 グリップ 〉
タイヤの接地面がトレッドで全体的に被われるので色々な方向にグリップします。超鋼性のスパイクが付いている製品はアイスバーンに強く効きます。
〈 メンテナンス 〉
路面に設置する部分のほとんどが非金属製なのでサビが出る心配が少なく、注油など不要です。
〈 取付性 〉
高機能な製品は着脱が簡単で柔軟な材質のものはしっかりとタイヤにフィットします。
〈 その他 〉
タイヤに金属が当たる部分が少ない製品はタイヤを優しく包みます。
金属製タイヤチェーンのメリット
〈 グリップ 〉
大きい鎖を使用している金属チェーンはグリップ力が高くなります。ラダー形は発進時にグリップ力があります。
〈 収納性 〉
コンパクトに収納できるものが多く、特にリングチェーンはコンパクトに収納できます。
〈 取付性 〉
リングチェーンは着脱簡単です。※走行後の増し締めやコマ調整が必要な場合が多い。
〈 価格 〉
機能により価格差はありますが、低価格なものが多いです。
〈 認定 〉
JASAAについて
一般財団法人日本自動車交通安全用品協会の略。優れた自動車交通安全用品の基準の作成、認定試験の実施、試験に合格した製品の普及を図ることにより道路交通の安全、円滑に寄与することを目的とする団体です。
JASAA認定基準について
一般財団法人日本自動車交通安全用品協会規格JASA432(非金属製タイヤ滑り止め装置)及びJASA433(ケーブル式タイヤ滑り止め装置)に基づいて製造された製品を、各種の実車走行試験を行い性能が確認されている製品です。バイアスロンは全ての製品でJASAA認定を取得しています。
JASAA認定品の主な性能基準
JASAA認定品は、一般財団法人日本自動車交通安全用品協会規格JASA432及びJASA433が規定する次の性能基準を満たしています。(クイックイージー認証時)
〈 制動性 〉
現在の認定品との対比で、圧雪路氷盤路で基本的に同等以上であること。なお、試験中において、装置の脱落、破損、スパイク金具の脱落など各部に異常がないこと。
〈 登坂性 〉
勾配平均が12%(6.8度)の圧雪路及び勾配平均が8%(4.6度)の氷盤路を途中発進した時に、滑らかに登坂できる登坂性であること。(道路標識は勾配表記です。)
〈 耐久性 〉
600kmの融雪、圧雪路の走行テストを行っても装置の破損スパイクの脱落及び各部に異常がないこと。(50km/h)
〈 緩衝性 〉
70km/hの速度で連続5km以上走行した時、装置の破損、スパイクの脱落、車体への接触など各部に異常がないこと。
〈 空転性 〉
氷盤上で20km/hの速さで5秒間づつ連続5回空転を行った時、装置の破損、スパイクの脱落など各部に異常がないこと。
〈 その他 〉
ご使用上の注意点
〈 車種適合 〉
タイヤチェーンをかぶせるためのスキマがない車種は取り付けできません。車種適合情報が発信されているメーカー製を選びましょう。
〈 タイヤサイズ 〉
タイヤのショルダー部に記載されているタイヤサイズを確認して、正しいタイヤチェーンのサイズを購入しましょう。
〈 保管 〉
非金属はサビませんが高温多湿な環境は材質が劣化します。金属は濡れたままケースにしまうとサビが発生します。使用後は洗浄後乾燥させてから保管してください。
〈 その他 〉
注意事項を確認の上ご使用ください。
耐久性の目安
〈 走行距離 〉
JASAA認定品は600km走行可能。バイアスロンは1,000km走行可能です。
※走行速度50km/h以下での走行してください。
〈 保管 〉
製品購入後5年。
※取扱説明書を確認してください
オールシーズンタイヤでの使用
バイアスロンはオールシーズンタイヤを普通タイヤとして対応しております。
中古品について
各社耐用年数などが設定されているので注意が必要です。バイアスロンは耐用年数が購入後5年です。 保管状態による材料の劣化などは見た目で判断できませんのでご注意ください。
トラックでの使用について
JASAAでは乗用車用とトラック用では認定基準が異なります。バイアスロンは乗用車用として認定を受けておりますのでトラックでの使用はできません。