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取り扱い上の注意
ご使用前にご確認ください
取扱/運転の注意
バイアスロン装着時は、通常走行よりも走行安定性が低下します。雪路・非雪路にかかわらず、時速50km/h以下で「安全にコントロールできる速度」で走行してください。
> 安全にコントロールできる速度とは
乾燥路・圧雪路・凍結路・融雪路等様々な路面状況で、あなた自身が安全に走行できる範囲の速度のことです。 あくまで路面の状況に合わせ、「安全にコントロールできる速度」で走行してください。
> 時速50km/hを超えて走行すると
バイアスロンの耐久性が急激に低下します。バイアスロンが損傷したり、車両も損傷をしたりするおそれがあります。直進性が悪くなりフラツキが発生し最悪コントロール不能になる場合があります。バイアスロンが膨らみフェンダーやサスペンション等と干渉し、バイアスロンや車両が破損するおそれがあります。特に高速道路を走行中は、周囲の車に流されて速度超過に気付かないことがあるのでご注意ください。
連続空転(ホイールスピン)は絶対に避けてください。
● エンジンの馬力が大きい車などは、少しだけアクセルを踏んだつもりでも急に大きな駆動力がかかり、空転してしまうためバイアスロンが外れたり損傷したりするおそれがあり、車両も損傷する事があります。
● 車が進まないときは要注意!!いったんアクセルを戻してMT車は2速に入れゆっくり発進してください。AT車はできるだけ緩やかにアクセルを踏み込んでゆっくりと発進してください。スノーモードがある場合はこれをご使用ください。
● 前輪駆動車(FF車)の大型ミニバン(アルファード、ヴェルファイア、エスティマ等)は、登坂時の車重バランスにより空転しやすくなります。走行の際は、空転をしないよう充分にご注意ください。
『急発進』・『急加速』・『急ブレーキ』・『急ハンドル』など、『急』のつく運転操作は絶対に避けてください。
● トレッドやロック部、フックなどに無理な力がかかり耐久性の低下や破損の原因となります。
● 雪のない路面での急操作はトレッドを摩耗させ、性能の低下や破損・切断の原因となります。
● 駆動力をかけ過ぎるとバイアスロンが空転してしまいます。アクセルをできるだけ軽く踏み、車が動きはじめたら徐々にアクセルを踏んでいき、「ゆっくり発進」を心がけてください。空転した場合はアクセルをゆるめてください。
スリップとスピンに注意
● バイアスロンは車両の駆動輪に装着し、通常のタイヤでは走行不可能な雪路や凍結路を走行可能にするための補助器具です。一方、バイアスロンを装着していない方のタイヤは雪路や凍結路ではグリップ力が低下するため、バイアスロン装着輪と非装着輪ではグリップ力が異なります。降雪シーズンは、乾燥路・雪路・融雪路・アイスバーン等その路面状況はさまざまに変化します。一見安全と思える路面でも局部的にアイスバーン(凍結路)になっていて、突如としてコントロール不能になり「スリップ」や「スピン」を起こす場合もあります。常に路面状況と周囲の状況に注意して走行してください。
● 事故につながる条件全てを説明することはできません。 雪路・非雪路にかかわらず余裕を持ち「安全にコントロールできる速度」で走行してください。 速度超過を防ぐために、こまめにスピードメーターを見るなどして速度を確認してください。
その他注意
● タイヤチェーンは、必ず駆動輪に装着してください。装着輪については、車の取扱説明書でご確認ください。特に4輪駆動車(AWD、4WD等)の場合は、指定装着輪以外に装着できない場合もあります。
● タイヤチェーンは、ホイールキャップを取外して装着してください。
● タイヤチェーンの装着により、タイヤサイド部の摩耗(カラー印刷等も含む)やホイールフランジへの傷が発生することがあります。
● タイヤチェーンの適合サイズは、必ず装着するタイヤで確認してください。
タイヤサイズの調べ方はこちら ▶ 【タイヤサイズ別適合表】
●車種別適合表は、純正装着銘柄のタイヤサイズと純正ホイールの組合わせを基準にしています。タイヤまたはホイールが純正と異なると、同じサイズ表示のタイヤでもきつかったり、ゆるくなる場合があります。
● タイヤチェーンの適合サイズは、タイヤ銘柄、摩耗度、空気圧、ホイールのリム幅等の条件により、装着がきつかったり、ゆるくなる場合があります。特に装着がゆるい場合は空転が発生しやすいので、走行の際は充分にご注意ください。
● 運転補助システム(トラクションコントロール、横滑り制御システム、アイサイト等)が装備されている場合は、タイヤチェーンを装着することで本来の機能を損なうことがあります。車の取扱説明書をご確認ください。
● 横滑りによる危険防止と路面保全やタイヤチェーン保護のために、乾燥路が続く場合はバイアスロンを取外してください。
装着の注意
クリアランスをご確認ください
車体のばらつきにより取付隙間が狭く、使用できない場合があります。必ず実車でクリアランスをご確認のうえ、お買い求めください。
● バイアスロンを装着していない状態でタイヤ周囲のフェンダーまわりに3cm以上、タイヤ裏側に2cm以上のすき間があることを確認してください。
● 前輪に取付ける場合には、車のハンドルを左右いっぱいに切った状態でもフェンダーまわりに2cm以上のすき間があることを確認してください。
● ABS装着車の場合は、ホースやコードなどが干渉しないことを確認してください。
● ローダウン仕様車やリーフスプリング(板バネ使用)車の場合は、ノーマル車に比べ、すき間が狭くなっている場合が多いのでご注意ください。
適合車種について
● 1BOXで4輪共普通タイヤの場合、必ず4輪にバイアスロンを装着してください。2輪のみの装着で走行すると、車の走行安定性が低下します。
● 軽自動車の1BOXやミニバンは2輪に装着してください。
● 1BOXの車両で後輪がダブルタイヤの場合には、ご使用になれません。
> 主なミニバン / 1BOX 区分表(代表車種)
※軽自動車は1BOX、ミニバンいずれの場合も2輪装着になります。
主な不適合タイヤ
● オフロード専用タイヤ(タイヤブロックのすき間が大きいタイヤ)、スパイクタイヤ、下記タイヤ銘柄は、バイアスロンを装着できません。
タイヤメーカー | タイヤ銘柄 |
---|---|
ブリヂストン |
DUELER M/T 672
|
ヨコハマ |
MUD DIGGER Y812
|
オーツ |
LANDAIR TA |
ミシュラン |
4×4 O/R XZL |
ダンロップ |
GRAND TREK MT1
|
TOYO |
TRANPATH M/T
|
GENERAL |
GRABBER AT2
|
Firestone |
FIREHAWK RMT
|
BF-Goodrich |
MUD-TERRAIN T/A
|
GOOD YEAR |
WRANGLER DURATRAC
|
FALKEN |
WILD PEAK M/T01
|
⚠︎注意 タイヤ銘柄:コンチネンタル コンチプレミアムコンタクト2は、速度超過するとタイヤ側面に装着痕が残る場合があります。
参考事項
時速50km/hを超えて走行すると(速度超過走行の証)
使用の限度
> 平坦路を50km/hで走行した場合、雪路・非雪路を問わずに約1,000kmの耐久性を有します
> バイアスロンは上記耐久性を有していますが、ご使用後には磨耗や損傷を確認してください
下記事項の1項目でも当てはまる場合は、安全性能が低下します。
その際は速やかに新しいバイアスロンを購入または補修依頼をしてください。
①トレッドが1箇所でも切断している場合 ⇒ 切断部があるトレッドを新品に交換してください。
②2個以上のスパイクの脱落があったとき ⇒ 脱落部があるトレッドを新品に交換してください。
③製品購入後、5年を経過したとき(転売品・譲渡品は除く)
前輪駆動車 (FWD車: Front Wheel Drive)
> 直進:突然の尻振りにご注意
● 滑り止めを装着していない後輪が滑りやすくなります。直進中でも雪質や路面の凹凸やわだちなどによってバランスを崩し、スピンすることがあります。下り坂や減速時は車の重心が前方へ移動するため、後輪が滑りやすくなります。
● 下り坂走行中や停止しようとする場合はスピードに注意して、早めに減速しましょう。
> カーブ:カーブの手前で充分減速
● 前輪に抵抗がかかった状態でコーナーリングすると直進時と同様、後輪が滑りやすく危険です。カーブの途中でブレーキを踏んだり、急にアクセルを戻したりするとスピンすることがあります。
● カーブに入る手前で充分にスピードを落とし、アクセルを一定に保ちながら、ほぼ一定のスピードか、わずかに加速するぐらいの感じで曲がるのが安全です。
> ブレーキ:ポンピングブレーキを使おう
● 直進状態でもブレーキを軽く踏む(半踏み)操作をすると、後輪がロックし、急にグリップが失われてスピンすることがあります。
● ブレーキは「強く踏む⇔すぐ離す」を短いピッチで何度も繰り返すポンピングブレーキが効果的です。
> もし滑ってしまったら…
● 後輪がもし滑った場合は、後輪が滑った方向へすばやくハンドルを切り込みます(カウンターステア)。この時あわてて急ブレーキをかけたりするとかえってスピンする可能性があります。 FWD車は駆動力のかかった状態が安定していますので、いくぶんアクセルを踏み込みながら立て直した方がよいのです。
後輪駆動車 (RWD車: Rear Wheel Drive)
> 直進:加速時、登坂時の尻振りにご注意
● 駆動力をかけすぎると後輪が左右に振れる現象が起こります。特に登坂時やハイパワーな車ほどこの現象は大きい傾向があり、立て直しが遅れるとスピン状態になることがあります。
● 急なアクセル操作や無用なギヤチェンジを避け、できるだけスムーズな加速・登坂をすることが大切です。
> カーブ:前輪のグリップにご注意
● バイアスロンを装着していない前輪が滑りやすくなります。 特にカーブにオーバースピードで進入するとハンドルを切っても、車はほとんど曲がらずにそのまま突っ込む危険があります。
● カーブに入る前に充分スピードを落とし、心もちエンジンブレーキをかけながら曲がるのが、安全な方法です。カーブの途中でブレーキを踏むと前輪がロックしてしまい、滑るばかりでかえって曲がれなくなります。
> ブレーキ:ポンピングブレーキとエンジンブレーキを使おう
● ブレーキを軽く踏む(半踏み)操作をすると、前輪だけがロックし、操縦不能になることがあります。
● ブレーキは「強く踏む⇔すぐ離す」を短いピッチで何度も繰り返すポンピングブレーキを使い、前輪が回転した状態でハンドルを操作してください。また、エンジンブレーキで後輪に制動力をかけて減速することが最も効果的です。
> もし滑ってしまったら…
● 登坂中や加速時に後輪が左右に振れたらまずアクセルを戻しましょう。大きく振れた場合は、アクセルを戻すと共にすばやく振れた方向へハンドルを切り込み(カウンターステア)、姿勢を立て直してください。
● 前輪が滑って操縦不能になった場合は、ブレーキを踏み続けるとコントロールはできません。ブレーキを離すとコントロールできる場合があります。
4輪駆動車(4WD車: 4 Wheel Drive)